資料整理(3)

弁護士からの指示で、資料整理をしていく家内を心強く眺めています。女性は「有事」の時には強く変身する者だと感心しています。
私の方は、逆にたましいが抜けた情けない男のように思ってしまう。弁護士との電話交渉は家内が殆どです。私は側にいて時たま相づちする程度です。
「おし寄せる 破産の波紋 思うとき 良心いたみ 悩み苦しむ」。
債権者のみなさまに対する謝罪の念を抱き祈りつつ、二人で資料整理をしています。
司法書士事務所の前で駐車して、家内は打合わせで事務所に入る。私は車中で待機していた、ふとお寺の入口を見ますと「短歌」が掲げられていました。
「 生かさるる 命尊し けさの春 」 何かしら、心が癒されました。
多くの債権者のみなさまには、まことに申し訳なく、心よりお詫びいたします。