村上春樹・スピーチ (2)

感動した部分を紹介します(2)。
私たちは皆、多かれ少なかれ、卵なのです。私たちはそれぞれ、壊れやすい殻の中に入った個性的でかけがえのない心を持っているのです・・途中省略・・。そして、私たちは皆、「システム」と言われる堅固な壁に直面している壊れやすい卵なのです。どこからみても、勝ち目はみえてきません。壁はあまりに高く、強固で、冷たい存在です・・途中省略・・。
このことを考えてみてください。私たちは皆、実際の、生きた精神を持っているのです。「システム」はそういったものではありません。「システム」がわれわれを食い物にすることを許してはいけません。「システム」に自己増殖を許してはなりません。「システム」が私たちをつくったのではなく、私たちが「システム」をつくったのです。
私は村上氏の「システム」の意味が明確には解っていません。しかし私なりの判断で組織・制度と意味すれば。国家権力、軍事、憲法、条例、規約等、ではないでしょうか??。神は人を創造され、幸せで平安な生活をするようにと願っておられる。なのに非武装の人間まで「システム」が抹殺してしまうこともある。厳しい苦しい、社会状況を耐えて、その先にニュー「システム」が必ず芽生えてきます。