数えよひとつずつ(おばちゃん13)

2000年の秋だった思います、おばちゃんは兵庫県西脇のキリスト系の特別養護老人ホームで生活していました。長女の御主人(開業医)が理事長でしたし、一緒に訪問して下さった牧師の息子さんが介護士として勤務していましたし、ホームの内に「礼拝堂」もありました。
まったく食事が喉を通らないので、元気がなく衰弱しているとお聞きしたので訪問予定も連絡せずに、牧師と一緒に面談に行きました(88歳でした)。2階の娯楽室で車椅子に座っていたおばちゃんに「お元気ですか」。
突然に声をかけますと、しばらく私を見つめていましたが「小河君か」とびっくりしていました。「ハイ、小河です、ご無沙汰しています」。1階の寝室まで車椅子をおして移動しましたが、大変喜んで下さり話はつきませんでした。