星空から学んだこと

わが家の裏庭から見上げる(晴天の日の夜空に輝く)星空は絶景であります。
27歳の頃と記憶していますが、私は11時過ぎまで製図台に向かい仕事をしていました。図面を仕上げて一息つきテレビをつけたのです。ちょうど藤山寛美松竹新喜劇をやっていました。貧乏生活の寛実演じる男の家に10両の賞金付き大泥棒が盗人に入りましたが盗む物が何もなかった。ただ食台の上に饅頭があったので食べたのです。しかし腐っていて腹痛を起こして倒れてしまい捕まりました。
10年後の寛美演じる男は10両の元金で大成功して大旦那となっていました。貧乏の頃の人を思いやる心は全く失せてしまい金儲けの亡者となっていたのです。私はなんだか虚しさを覚えつつ、屋外にでて立ち小便をした。
「星空をしばし・眺めるときありし・汝なにがゆえに高ぶるか・頭を垂れてわれ(神様)に従え」とのメッセージが聞こえたのです。産業を独立して業績も急上昇の私は神様の目から見て高慢な男であったようです。