破傷風菌との戦い(パート8)

「家内の病床日記から」。
破傷風」とは本当に怖い病気である。小さな傷口から入った病原菌が毒性を発して中枢神経、自律神経、末端神経までも犯して行く恐ろしい病気です。いまお父さんは「第3期症状」に入っており非常に厳しい状況で戦っています。「頑張れお父さん」私は祈ることしかできない。破傷風菌と判明してからの高浜病院の対応の早さと主治医はじめ看護士さん達に感謝します。
本格的治療の始まりました。私は「意識」が薄れて行く中で最後に「心中」にある思いを伝えたいが語れず、手足が自由に動かず、どうすることも出来ませんでした。誰の手か解りませんでした(後日聞きますと牧師の手だった)が「必死」でつかみ、私の指で手の平をカキ(書く)ました。すると思いが通じて私にペンを持たしてくれた。
私はまだ意識はありましたから「私は決して負けない、7日間頑張る約束する」と書いたのです。後日そのメモを見せて貰いましたが「字」になってなく読めませんでした。でも私は伝わったものと確信していました。闘病中の凄い「力」となったのです。