破傷風菌との戦い(パート14)

「私の記憶を通して」。
2000年4月17日(月)の「喉」切開手術を鮮明に覚えています。24時間「麻酔」と「筋肉弛緩剤」が併用点滴されていたそうです。主治医達は私が完全に睡眠状態であると思っての治療でした。でも私の意識は鮮明でした。「筋肉弛緩剤」が投入されていますから意識があっても身動きできない。
「起きている」やめてくれと叫んでも、伝わらなかった。ただ耐えるだけだった。このことは「破傷風菌」の特徴で本当に恐怖です、痛いと感じることは「私に取って苦しく辛いことでした」。ドクタ−の会話もメスの動きも鮮明に覚えています。
喉に何かスリ−ブを差し込むようです、外周ギリギリに穴を開けるように注意する。大きく開けると力が入った時に抜ける恐れがあるからです。カリカリと音が聞こえます、喉はかなり堅くできている見たいでした。スリ−ブを合わせたが狭すぎたようでした、気を付けて削るように指示がされ、喉の部分を再度削る。
私は痛く感じました(麻酔が効いていますが)。「意識」が鮮明な私には恐怖の体験でした。その後のことは覚えていません、意識がなくなったのでしょう。