破傷風菌との戦い(パート10)

「私の記憶を通して」。
私は意識が鮮明でした(麻酔が24時間点滴注入されていても)。主治医から告知で説明を受けた「最悪」で「危険」な状況にある自分を察しておりました。「決して負けない、頑張る約束する」。と書いて約束したから頑張る。 私にはこれしかありませんでした。苦しい、辛い、そして「死」の恐怖が私の脳裏にきます。
血圧は最高で240を超えたり、急に最高が90まで下がったり血圧バランスが崩れてきた。私は後日そのようにお聞きしました、この状況を見た人達は80%は生きることは無理だろうと思ったそうです。胸の切開手術の時も意識が鮮明でした。メスの動きと同時に痛く感じて辛かった。
長女が見舞いに病室まできました。お父さんは頑張る、決して負けない、大丈夫と長女の手を握ったことまでは覚えていますがその後のことは全く記憶にありません。
後日聞きますと、この頃には音に反応し、光に反応し、接触することで反応して、激しい「ケイレン」を起こすようになっていたそうです。長女の「声」に激しくベッドがきしむ程の「ケイレン」を起こして大変。長女ちも怖くて泣きじゃくったそうです。